バイオメカニクス(生体力学) - 人体の動きへの適応
ゲイトサイクル - 歩行周期
ゲイトサイクルとは歩行運動で行われる脚、足首の一連の動きを指します。
足裏が地面に触れ、もう一度触れるまでの一周回です。
この動きに加えて、競技中は速くて不規則な横移動が加わります。
これが腱や靭帯、関節にとてつもなく大きな負担を与えます。
シューズはこの負担から体を守るためのものでもあります。
まずはゲイトサイクルの各段階について見て行きましょう。
衝撃吸収 - 地面との接触
かかとの接地は、ゲイトサイクルの衝撃吸収にあたる段階です。
足裏が地面に接している時間のうち、かかとの接地が4分の1を占めます。
それから足首が回内(内側に回る動き)し、足裏が順に地面に触れて行きます。
つま先が地面に触れたところで、衝撃吸収の段階は終了します。
中間姿勢 - 安定性がポイント
足裏が地面に平行の状態。全体重が一本の足首にかかっています。
体重が脚と足首を経由して地面にかかることで、土台となる姿勢が築かれ、
この間にもう一方の足が前方に振り出されます。
この不安定な局面がゲイトサイクルの大半を占めます。
推進力 - テイクオフ!
かかとが持ち上がることで、前方への駆動がスタートします。
この動きが足底筋膜の緊張を生み、足首が効果的なレバーとして作用します。
最新の研究機械を用いることにより、アスリートの動きの中で、
身体の各部分にどのような負荷が生じているか、どの程度の強度かを計測することができます。
赤い部分が強い負荷のかかっている箇所です。
ラテラル・ムーブメント - 横への動き
高速かつ不規則な横方向への動きを行う際、
つま先部分には強力な負荷がかかるため、
この力をできる限り足裏全体に分散する機能を持つシューズが必要です。
サルミングは「LMS」や「LMS+」によって、この働きを高めています。
オルソペディクス - 整形外科チームの技術を融合
生体力学と整形外科の技術、さらには医学的な知識の融合によって、
特別なシューズが完成しました。
私たちの研究開発は怪我の予防と、競技に適した能力育成の両方を目指しています。
その結果、日々の生活が便利になり、選手個々が生まれ持った才能を極限まで発揮することを期待しています。
私たちのチームの究極の目標は、日々の生活の質の向上と、けがのない安全な毎日を実現することです。